パソコンの処分に困らない!賢く捨てる処分方法8選
最終更新日:2023年06月24日
パソコンの捨て方や処分方法をご検討されている方、こんなことにお困りではありませんか?
●パソコンを処分したいけど、捨て方が分からない
●壊れたパソコンを無料で処分する方法が知りたい
●個人情報が漏れたりしないか不安…
処分する機会が少ないパソコンは捨て方が分からなくて当然ですが、仕事やプライベートな情報が入っているため取り扱いは慎重にしなければなりません。
\この記事でわかること/
●パソコンを処分する方法が分かる
●無料でパソコンをリサイクルできる方法が分かる
●データを完全に消去し、安全に捨てられるようになる
パソコンの捨て方をご紹介している私は不用品回収オラフグループの経営者です。11年間の中でお客様の元から1,0000台以上のパソコンやプリンタを引き取らせていただいてきました。
よくいただくご相談に対して不用品回収業者の知識と経験から解説いたします。
パソコンを捨てる8つの処分方法
パソコンの捨て方は8種類に分けられます。
- パソコン回収専門業者の【無料】引き取り
- 販売店の引き取り・下取り
- パソコンメーカーの【無料】回収
- 地域の【無料】回収ボックス
- パソコン買取を利用
- フリマアプリやネットオークションで売る
- 不用品回収業者を利用する
- ほしい人に譲る
パソコンは自治体で不燃ごみや粗大ごみとして捨てられない家電です。パソコンの中には有益な資源が豊富に含まれており、適切に分解すれば再資源としてつかえるため、捨てる部分がない家電ともいわれています。
資源を有効活用するために2003年10月から資源有効利用促進法が制定されました。パソコンはゴミではなくリサイクル品として処分しなければなりません。
1.パソコン回収専門業者の【無料】引き取り
パソコン回収業者では送料も無料で引き取ってくれる上、オプション料金3,000円でデータの完全消去もしてくれます。
引き取られたパソコンは工場で分解されて「金・銀・銅」などの金属資源がとりだされ、資源として再び家電やパソコンの部品として生まれ変わります。パソコン回収業者は資源の仕入れとして、パソコンを回収しています。
「パソコン回収手順」
パソコンの回収業者で有名なのはリネットジャパンで、名古屋市や横浜市とも提携して回収サービスを行っています。
メーカーや状態を問わず受け付けているので、自作パソコンや壊れているパソコンでもかまいません。マウスやキーボードなど周辺機器もパソコンと同梱すれば処分料金は無料です。
2.販売店の引き取り・下取り
パソコン専門店や家電販売店でもパソコンの引き取りや下取りを行っています。
大手家電販売店のヤマダ電機やビックカメラでは買取サービスを実施しており、値引きやポイントで還元されます。
買取対象となるのはMacやSurfaceなど新品の販売価格が150,000円以上するパソコンやWindows8・10搭載のノート型などスペックの高いパソコンで、壊れていても1,000円程度で買取されています。
店舗へ持ち込んで査定してもらうのが一般的ですが、ヤマダ電機では宅配買取も受け付けており送料無料で利用できます。
ただし、家電販売店では本体の引き取りは無料でもキーボードやプリンタは処分料金として別途500円〜2,000円、データ消去を依頼するときは別途3,300円〜5,500円かかります。
3.パソコンメーカーの【無料】回収
富士通やDELLなどパソコンメーカーでも自社のパソコンを無料回収しています。
資源有効利用促進法により、メーカーによる自主回収またはリサイクルが義務化されたため断られることはありません。
PCリサイクルマークがあれば無料回収の対象となりますが、マークがないときには処分費用がかかります。
「メーカー回収手順」
「目安料金」
PCリサイクルマークがない時の処分費用目安は以下の金額です。
- ノートパソコン本体:3,000円
- デスクトップパソコン本体:3,000円
- モニター一体型パソコン本体:3,000円
- ブラウン管ディスプレイ:4,000円
メーカーで引き取られたパソコンは工場でバラバラに分解されるので個人情報も完全に消去されます。
4.地域の【無料】回収ボックス
地域の小型家電リサイクル回収ボックスで無料処分する方法もあります。
市役所やリサイクルステーションなど公共施設にある小型家電回収ボックスではマウスやキーボードなど周辺機器もまとめて捨てられます。
ただし、デスクトップ型パソコンは回収ボックスには入りません。回収ボックスの投入口は横40p、縦15p程、奥行き30p程度だからです。
小型家電回収ボックスに入れられたパソコンは他の処分方法と同様に工場で分解されるためデータは残りませんが、回収ボックスから窃盗される可能性はあります。利用するときは自己責任でデータ消去が必要です。
5.パソコン買取を利用
パソコン買取専門業者を利用して捨てる方法もあります。
冷蔵庫や洗濯機などと同様で買い取ってもらえるのは、発売から3年以内の正常に動くパソコンです。
「買取の手順」
パソコンの買取業者への申し込みから入金されるまでにかかる時間は1週間程度です。
データ消去は買取業者でしてくれますが、データ消去証明書を発行してもらうには3,000円程度かかります。
6.フリマアプリやネットオークションで売る
フリマアプリやネットオークションを通して個人間でパソコンを売ることもできます。
パソコン買取店では対象外となる状態やスペックの低いパソコンでも一定の需要があります。リモートワークの増加でオンライン会議用にカメラ内蔵型パソコンへと買い替える方も増えています。
2022年12月現在、途中までしか起動できないようなジャンク品であっても500円で取引されていましたし、正常に動くパソコンであれば100,000円以上で売買されています。
「出品時の記載事項」
- メーカー
- 機種名・型番・本体の色
- CPU・メモリ・OS
- ディスプレイの大きさ(インチ数)
- 製造年月・使用期間・保障の有無(期間)
- 付属品や外箱の有無
- カメラの有無
注意点
データの取り扱いと発送方法に注意するとトラブルを減らせます。
「2つのポイント」
メルカリからもパソコンを初期化してから出品することが注意喚起されています。
緩衝材で梱包し、ゆうゆうメルカリ便やらくらくメルカリ便など荷物追跡・補償付きの配送方法を選びましょう。
7.不用品回収業者を利用する
不用品回収業者では形や年式、状態にかかわらずパソコンを引き取ってくれます。
料金はパソコン1台につき約1,500円と出張料金3000円の合計で、配線の取り外しや室内からの運び出しもサービスに含まれています。
データの消去は別途料金がかかりやすいため、自身で処理した方がコストパフォーマンスはいいでしょう。
マウスやモニター、キーボードなど周辺機器からパソコンデスク、オフィスチェアもまとめて引き取ってくれるため引っ越しや買い替えをされる方に選ばれています。
不用品回収業者を利用するときには悪質な業者に関わらないよう注意します。
ごく一部ですが、依頼すると高額請求や不適切な処理による個人情報流出のリスクもあります。利用する前に不用品回収業者が「古物商許可」や「一般廃棄物収集運搬許可」などを取得し、正しいルートで処分していることを確認しましょう。
8.ほしい人に譲る
不用品回収業者では形や年式、状態にかかわらずパソコンを引き取ってくれます。
壊れているパソコンから必要なパーツを取り出して、自作パソコンを作ったり、修理する方には需要があります。
知識があればパソコンを分解し、売れるパーツだけを転売することもできるからです。たとえば、モニターが映らなくなったパソコンでも、外付けのモニターとつなげば問題なく使えます。
人に譲るときはソフトウェアの削除をしましょう。所有権を持ったままパソコンを譲渡するとソフトウェアライセンス使用許諾契約に抵触してしまいます。
マイクロオフィス社やアドビ社のソフトウェアを利用している方は解約してから譲渡すれば問題ありません。
「解約するソフトウェア」
- マイクロオフィス社の製品(ワード、エクセル、パワーポイント…)
- アドビ社の製品(イラストレーター、フォトショップ…)
処分時3つの注意点
パソコンを処分するときはデータの管理や取り扱いに注意しましょう。
「データの注意点」
1.磁器を使ったデータ消去
2.データの移行・バックアップ
3.データの完全消去
1.磁器でのデータ消去は危険
磁器を使ってデータを削除したいときは専門業者に依頼しましょう。
パソコンが磁力に弱いことは事実ですが、市販されている磁石を充てるだけではパソコン内部に入っているデータを完全に消すことはできません。
ハードディスクのデータを消すときには内部に強い「磁力」を当てるため専用の機材が必要です。
磁器を使ったデータ消去料金は2,500円程度で、処理されたハードディスクの再利用はできないほど完全に消せます。
2.データのバックアップと移行を忘れずに
パソコンを捨てる前にはデータをメモリーや新しいパソコンに移行させましょう。
回収業者に渡ったパソコンは取り戻すことはできませんし、できたとしてもすでにデータの消去がおこなわれているケースが多いからです。
「移行するデータ例」
- 自分で作成したエクセルやワードのファイル
- 写真、動画、音楽
- メール(アドレス帳 ・送受信したメール ・メールアカウント)
- ブックマーク
新しいパソコンを購入する予定がないときも外付けハードディスクまたはUSBフラッシュドライブに保存できます。
自身でデータ移行するのが心配な方は購入店に依頼したり、データ移行ソフトを利用する手段もあります。店舗へ依頼するときには最低でも10,000円以上かかりますが、データ移行ソフトなら2,000円〜4,500円です。
3.データ消去は確実に
パソコンの中に入れたデータは確実に消去しましょう。
保存されているIDやアカウントが悪質に利用されたり、個人データの流出にもつながるからです。
「被害例」
- アマゾンや楽天で商品の購入をされる
- 年賀状の住所録が悪質流用される
- クレジットカードを悪用される
- ネットバンクでの不正送金
- SNSの乗っ取り
JEITA(社団法人 電子情報技術産業協会)から2010年2月に発表されたパソコン廃棄のガイドラインでは「データ消去は使用者の責任である」とされています。
データの消去方法
ワンクリックでできる「削除」や「アンインストール」では完全に削除されません。
パソコン上でゴミ箱に入れるという処理だけでは「専用の復元ソフト」を使用してデータを読み取られてしまう可能性があります。
「データの消去方法」
- 専用消去ソフトを使う
- 専門業者に依頼する
- パソコンを破壊する
それぞれの手順を具体的にご紹介していきます。
消去ソフトを利用
消去専用のソフトは無意味なデータを大量に上書きし、元のデータを読み込めなくする方法で、HDDは使える状態で残せます。
無料ソフトも配布されていますし、パソコンソフトサイトからダウンロードもできます。
メーカーやリサイクル回収に出すときや家族内で引き継ぐときであれば有効な手段ですが譲ったり、個人で売る方にはデータ消去が甘いといえます。
データ消去ソフトは復元ソフトには弱いため、個人データが知らないところで流用されるリスクがあります。
専門業者に依頼する
パソコンに詳しくない方やどこにデータが入っているかわからない人は専門業者に依頼するのが無難です。
専門業者を選ぶときはセキュリティーと料金、内容を聞いて見積書をもらってから依頼すると失敗を避けられます。
データ消去は9,000円以内が相場価格で、極端に高いときには余計な作業や希望していない証明書発行が追加されていることも考えられます。見積書に内訳がかかれていないときには消去方法や使用するソフトを伺ってみましょう。
「専門業者を選ぶ基準」
- プライバシーマークやISMS資格がある※
- 消去を説明してくれる
- 料金が明確
※個人情報保護に関して一定の要件を満たした事業者に与えられる資格
パソコンを破壊する
物理的にパソコンを破壊してデータ消去する方法もありますが、ハードディスク破壊機を利用しなければ記録媒体を完全に消去はできません。
ハンマーでパソコンを叩いても内部の記憶媒体を完全に破壊するのは難しいと言われています。
パソコンの捨て時
パソコンを捨てるタイミングは寿命や耐用年数、動きのスピード感から判断します。突然、異音や異臭がしたときも捨て時の目安になります。具体的にご紹介していきます。
寿命が来た時
パソコンの寿命は6年〜7年程度です。メーカーでのOSサポート期間が終了する7年を過ぎるとアップデートが行われなくなり、OSの不具合が起こっても直されなくなってしまいます。
定期的にアップデートされないパソコンは新しくできたウィルスへの防御策が入っていない状態となるため、ウィルスに感染する危険が高まります。
異音や臭いが気になるときも寿命のサインです。
「異音と症状」
音・臭い | 考えられる故障個所 | 起こりうる故障 |
---|---|---|
カタカタ、ガキッ、カコンカコン | ハードディスク | データが読み取れなくなっている |
シー、シャー | ハードディスク | 磁器ヘッドが故障している |
ガリガリ、カラカラ | ファン | 冷却ができなくなっている |
焦げた臭い | コンデンサー・ファン | 冷却ができなくなっている |
送風口のホコリを掃除しても臭いや音が改善されなかった時は寿命が来ていると考えます。
作動にストレスと感じるとき
ファイルを開くまでの時間や起動のスピードが遅くなったと感じたときも捨て時です。
パソコンは使うたびにハードディスクが少しずつ消耗していき、蓄積されると徐々に動きも遅くなっていきます。パソコンの使い方によっても作動スピードは変わります。
動画編集ソフトや容量の重いファイルを使用するようになったときには使い方に合わせたパソコンのスペックが必要だからです。
とくに動画編集ソフトは同時に処理しなければならない工数が多いため、パソコンの容量は最低でも10ギガ以上は必要です。
使い方に見合っていないパソコンや長年使っているパソコンはソフトウェアやドライバ、ウィルスが原因で突然フリーズすることもあります。
回収事例
パソコンの捨て方が8つもあって選びきれない方もいるのではないでしょうか。その他にも以下の方は不用品回収業者での処分と相性が良いです。
- パソコン周りの机やいすもまとめて捨てたい
- 引っ越しまで時間がない
- いらなくなった状況を相談したい
当社での回収事例をご紹介しますので、ご参考になれば幸いです。
壊れたパソコンの回収
担当者からのコメント
壊れてしまったパソコンとマウスをお引き取りいたしました。さいたま市で不燃ごみでは捨てられないことを知り、パソコン回収専門業者への依頼も工程が多く面倒に思っていたところ、当社のサイトを見つけていただいたとのことでした。パソコンを玄関先までもってきていただけたので、作業時間はお見積もりからお支払いまで5分程度でした。フリーズする頻度が増えた末に完全に起動できなくなってしまったとのことですが、資源として有効活用できるためリサイクル品として処理させていただきました。
回収品 | ノートパソコン |
---|---|
作業時間 | 5分 |
作業人数 | 1名 |
お見積り | ¥4,800 |
買取り | ¥2,000 |
お会計 | ¥2,800 |
パソコン、モニター、パソコンデスクの回収
担当者からのコメント
デスクトップ型パソコンとモニター、パソコンデスク、ゲーミングチェアの回収依頼をいただきました。お電話口で無料見積もりをし、金額に納得いただけたので新しく購入した机や椅子が届く日の午前中に予約をお取りしました。メゾネットタイプの2階でしたので、内階段の壁紙を傷付けないよう資材で包んで搬出いたしました。パソコンやゲーミングチェアは状態がよかったため、買取して、費用と相殺させていただきました。
回収品 | パソコン、モニター、パソコンデスク、ゲーミングチェア |
---|---|
作業時間 | 15分 |
作業人数 | 1名 |
お見積り | ¥13,000 |
買取り | ¥1,000 |
お会計 | ¥12,000 |
パソコンとスチールラック、オフィス用品のお引き取り
担当者からのコメント
さいたま市大宮区の企業様からパソコンのお引き取り依頼をいただきました。オフィス移転に伴いパソコン以外でも回収物があるとのことでしたので、訪問見積もりしました。料金や作業内容にご納得いただけたので、ご希望日はお引っ越しの翌日でした。トラックを入り口に横付けさせていただけたため、回収時間を大幅に短くできました。
回収品 | パソコン複数とスチールラック、パーテーション |
---|---|
作業時間 | 45分 |
作業人数 | 2名 |
お見積り | ¥38,000 |
買取り | ¥11,000 |
お会計 | ¥27,000 |
パソコンの捨て方と処分方法のまとめ
いかがでしたでしょうか?
パソコンを捨てるときには「データの消去」と「リサイクル法」の2つの壁がありますが、どちらも手順通りに行えば安全にクリアできます。しかし、配線はどこを外したらいいかわからないときやパソコンデスクもまとめて引き取ってほしい時には一度ご相談ください。
パソコンや周辺機器の量から最適な提案をいたします。
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