スプレー缶の処分に困らない!オススメの捨て方2選

最終更新日:2024年10月16日

 

スプレー缶の捨て方が分からない、使い切れないスプレー缶をどうしたらいいかわからない、中身入りのスプレー缶を処分できる方法を探している、スプレー缶の処分でお悩みですか?

 

 

\お困りですか?/

 

スプレー缶の捨て方が分からない

 

中身入りのスプレー缶って処分出来るの?

 

スプレー缶をパパっと処分したい

 

捨てたいスプレー缶が大量にある

 

使い切れなかったスプレー塗料や合わなかった整髪料など溜めたままになっている方も多いでしょう。いつしか処分するタイミングを逃して置いてあるまま、なんてお声も多いです。

 

スプレー缶は間違った方法でガス抜きをすると爆発事故にもつながってしまう意外と危険なゴミです。この記事ではスプレー缶の安全て適切な捨て方をわかりやすくご紹介していきます。

 

 

\この記事でわかること/

スプレー缶を捨てる手順・費用・注意点が分かる

 

無料で捨てる方法が知れる

 

使い切れなかったスプレー缶も安全に中身が出せる

 

スプレー缶を捨てるときの注意点とリスクが分かる

 

 

 

記事執筆者 オラフグループ株式会社
代表取締役 田中 浩二

 

この記事を書いている私は不用品回収オラフグループの経営者です。サラリーマン時代から合わせて20年以上廃棄物処理に携わってきました。それらの専門的な知識と経験を基にスプレー缶の安全で適切な処分について解説していきます。

 


 

 

 

スプレー缶を処分する2つの方法

 

冒頭ですが、スプレー缶の処分は「簡単」です。私がお勧めするスプレー缶の処分方法は簡潔に2つしかありません。

 

「スプレー缶の処分方法」

  • ゴミの日に捨てる
  • 不用品回収業者の引き取りを利用

 

厳密にいうと友人に譲るとかフリマアプリで売るとか細かい選択肢はあるのですが、現実的ではありません。新品で購入しても1000円以内の整髪料やペンキをわざわざ中古でいいから欲しいという方が少ないからです。

 

以上の理由で、スプレー缶を捨てる事にフォーカスしてそれぞれの流れや料金を具体的に説明していきます。

 

 

 

自治体のゴミの日にスプレー缶を捨てる


自治体でゴミ収集を利用すれば無料で捨てられます。可燃ごみや不燃ごみと同様に決められた日に決められた場所へ出すだけなので簡単です。

 

「スプレー缶をゴミの日に捨てる手順」

  • 中身を使い切る
  • 指定袋に入れる
  • 回収日に決められた場所へ出す

 

中身を使い切ってから捨てるのはどの自治体でも共通しています。ただし、さいたま市の様に中身が入っているときには「中身入り」と貼り紙をすれば中身ごと回収してくれる自治体もあります。

 

地域によって指定袋やルールが多少変わるので、お住まいの自治体サイトやごみの捨て方ガイドブックで確認するのが確実です。

 

 

 

不用品回収業者の引き取りを利用


不用品回収業者にスプレー缶を引き取りに来てもらうという方法もあります。

 

不用品回収は自治体のごみ収集とは全く別で、依頼者の都合の良い時に指定された場所へと不用品を引き取りに来てくれる民間のサービスです。

 

回収されたスプレー缶は不用品回収業者の倉庫で安全に処理された後、提携するリサイクル業者へと渡されて再資源化されます。

 

大量のスプレー缶はもちろん、1本でも引き取りに来てくれますが、少量での依頼はおすすめできません。たとえ1本でも基本料金はかかるのでコストパフォーマンスが悪いからです。

 

家具や家電などまとめて引き取り依頼するときに「ついでにスプレー缶もお願いする」問いのが賢い利用方法です。

 




スプレー缶の中身の処分手順

 

スプレー缶の中身は最後まで出し切ってから捨てましょう。

 

たとえ少量であっても中身が残っていると、ゴミ収集車での火災につながってしまうからです。年間1000件以上報告されているゴミ収集車火災の8割以上がスプレー缶によるもの、と身近な事故です。

 

量に合わせた中身の出し方、手順、注意点をご紹介していきます。

 

 

 

中身を空気中に放出する


ほとんど残っていないスプレー缶であれば、空気中に放出してしまう方法があります。

 

「シュー」という音が鳴らなくなるまでボタンを押し続けます。ガスと一緒に中身が出てくるようであれば、ティッシュや新聞紙に吹き付けましょう。

 

スプレー缶の蓋についているガス抜きキャップを使うと、ボタンを押し続ける必要もありませんし、周囲に飛び散るのも防げて便利です。

 

中身が入っているのに出てこないときは噴射口が固まっていることが原因なので、濡れタオルで拭うと解決します。

 

 

 

 

紙や布に噴射して吸わせる


半分以上中身が余っているときには紙や布類に吸わせて、中身は可燃ごみ、容器は燃えないゴミや有害ごみ、資源ごみなど自治体指定の分別をして捨てます。

 

「スプレーの中身の出し方」

容器を作る

バケツにビニール袋を被せ、中に古布やトイレットペーパーを入れます。

 

スプレーを噴射

古布やトイレットペーパーにスプレー缶の口を押し付けるように噴射します。近距離にする事で飛び散るのを防げます。中身ができったサインは振っても「シャカシャカ」と音が鳴らないことです。

 

1本450mlのスプレー缶を出し切るのには約10分かかるので、時間に余裕をもって取り掛かりましょう。中身を一気に出すと気化熱で感が冷たくなります。スプレー缶を持っていた手が凍傷になったという事例もあるので、軍手を装着するのがおすすめです。

 

 

 

スプレー缶の中身の確認と放置


スプレー缶の中身を放置し、気化させます。すぐに縛ってしまうと、可燃性のガスが袋の中に充満している状態を作ってしまい、小さな火花で引火する恐れがあるからです。

 

放置時間の目安は天気の良い日なら半日、雨天時でも丸1日程度です。気化できる内容物の場合には引火性の物も多いので、成分を確認の上安全に純分配慮して行うようにしてください。

 

 

 

ガスボンベの中身の出し方


ガスボンベはカセットコンロを使って中身を使い切るのが安全です。

 

コンクリートに先端を押し付けて中身を出すこともできるのですが、ガスボンベは整髪料や殺虫剤よりも可燃性、爆発リスクが高いので危険です。その為空気中に噴射するのはおススメできません。安全上の理由も考え辞めておきましょう。




スプレー缶処分の注意点


スプレー缶を捨てるときには以下の4つに注意しましょう。守れていなかった時には火災や事故、回収漏れにつながってしまいます。

 

「4つの注意点」

  • 中身処分の服装に注意
  • 作業場所に注意
  • スプレー缶の穴あけに注意
  • 自治体ルールに注意

 

それぞれに理由や具体例をご紹介していきます。

 

 

 

中身処分の時の服装に注意


スプレー缶の中身を出すときは静電気を発生させない服装で作業します。

 

スプレー缶の中身は可燃性のガスが使われているため、静電気のような小さな火花であっても火災や爆発を引き起こしてしまうからです。

 

「スプレー缶・中身処理の服装」

  • 綿100%の衣類
  • ゴム手袋
  • マスク

 

静電気を帯びにくいようにポリエステルなど化学繊維との組み合わせはやめて、上下綿100%の衣類を着用します。

 

大量にスプレー缶の処理するときや気管支が弱い方、化学物質に敏感な方は有機溶剤作業用マスクを利用すると安心です。ホームセンターで1,000円くらいから購入できます。

 

 

 

中身を抜く作業場所に注意


スプレー缶の中身を出す際には「風通しのよい野外」で行います。換気扇をつけていたとしてもキッチンや浴室など室内での作業は避けましょう。

 

スプレー缶に使用されているガス類は空気よりも重いため、換気扇では外に排出することが難しく、室内に滞留してしまうからです。また、車の近くも避けた方が無難です。小さな火花でも引火しやすいので、万が一、車の周りで発火した時には大事故になりかねません。スプレー缶の中身を出すときは、自宅の庭やベランダなど人がいない風上で作業します。

 

 

 

スプレー缶の穴あけに注意


特に指定がない限り、スプレー缶への穴あけは不要です。むしろリスクが高いので、辞めた方がよいと言われています。

 

10年くらい前であれば、自治体でも穴あけをして完全に中身を出してから捨てるのがルールとなっていましたが、ケガや事故につながりやすいという理由から現在では半数以上の自治体では穴あけの対応は不要とされています。

 

「穴あけ作業のリスク」

  • 手が滑ってけがをする
  • 中身が周囲に飛び散る
  • 静電気が可燃性ガスに引火する

 

どうしても穴をあけなければならないときには、缶専用の穴あけ器をつかって安全な服装、場所で進めましょう。

 

 

 

自治体のゴミルールに注意


スプレー缶の分別方法や手順は自治体によって独自のルールが設けられているので、処分前にお住まいの地域の出し方を確認しましょう。

 

ルールに従っていないときには決められた日時・場所に出したとしても回収されずに残されてしまいます。

 

同じスプレー缶でも「燃えないごみ、資源ごみ、不燃ごみ、有害ごみ、空き缶、小型金属類、火災危険物、発火性危険物」と地域によって分類も排出日も変わりますし、穴あけの有無・前処理の有無も変わります。




スプレー缶の不用品回収サービス事例


不用品回収業者にもスプレー缶の処分のご依頼はよくいただきます。不用品回収業者は自治体とは異なり、どのような種類のスプレー缶でも中身が入ったままの状態でも引き取れるところが強みです。

 

過去に当社にご依頼いただいたスプレー缶の回収事例をご紹介します。

 

スプレー缶と不用品の回収依頼


担当者からのコメント
お引っ越しに向けて不用品の処分をお願いしたいとご相談いただきました。お仕事の都合でさいたま市から栃木のご実家に戻られるとのことなので、家具や家電などほぼすべてのお引き取りです。お引っ越し業者の搬出作業が終わってからスタッフがお伺いし、作業開始となりました。乾電池やスプレー缶などをまとめた袋も追加でご依頼いただきましたので、その分だけお見積もりして作業完了となりました。

回収物 冷蔵庫、洗濯機、ベッド、マットレス、扇風機、オイルヒーター、テレビ、空気清浄機、タンス、衣装ケース、スプレー缶、パソコンデスク、ローチェア
作業時間 60分
作業人数 2名
お見積り ¥29,800
買取り ¥0
お会計 ¥29,800

 

中身の入ったスプレー缶の引き取り


担当者からのコメント
物置へお片付けにお伺いしました。お父様が亡くなってから3か月くらいかけて、ご自身で遺品整理を進めていたものの疲れてしまったとのこと。ご家族の遺品整理は心への負担はもちろんのこと、時間も体力もすり減らしてしまいます。疲れ切ってしまう前にご相談いただけて安心いたしました。故人様は日曜大工が趣味だったため物置にはスプレー缶やペンキ、工具類が大量。未開封の物も…捨てる前の処理で疲れてしまうのも納得です。1点1点不用品を仕分けし、トラックへと積み込み作業完了となりました。

回収量 工具類、棚、スチールラック、スプレー缶、ペンキ
作業時間 40分
作業人数 1名
お見積り ¥19,000
買取り ¥0
お会計 ¥19,000

 

引越しでスプレー缶や不用品を捨てたい


担当者からのコメント
さいたま市の男性のお客様から「今週末に予約できますか?」とお問い合わせいただきました。今週末に引っ越しなのに、家具類の処分手配ができておらず困っているとのこと。期日が迫っておりましたので、先に日取りだけを抑えて料金のご案内をいたしました。料金をお伝えすると予想よりも安かったし、日にちも時間も理想通りだったことからご依頼いただきました。使いかけの殺虫剤や整髪料などスプレー缶も処分にお困りだったので、お引き取りいたしました。

回収量 縦型洗濯機、2ドア冷蔵庫、テレビ、ソファ、スプレー缶10本
作業時間 30分
作業人数 1名
お見積り ¥14,000
買取り ¥0
お会計 ¥14,000



スプレー缶の捨て方と処分方法のまとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

スプレー缶は「自治体のごみ収集」「不用品回収業者」のいずれかの方法で処分します。自治体でゴミとして捨てるときには中身を空にしなければなりませんが、無料で処分できます。

 

不用品回収業者ならスプレー缶に中身が入ったままでもかまいませんし、お客様のお好きな時間にお伺いできます。その分料金はかかってしまいますので、家具や家電など大きなものとまとめて捨てるときの利用がおすすめです。

 

スプレー缶の処分方法で迷われるときには、お気軽にご相談ください。