ペンキの処分に困らない!オススメの捨て方5選
最終更新日:2024年11月16日
ペンキの処分を検討されている方、こんなことにお困りではありませんか?
\お困りですか?/
ペンキの捨て方が分からない
ペンキは何ゴミになるの?
ペンキを捨てるのにお金はかかるの?
大量のペンキが余っている・・・
ペンキを無料で処分する方法が知りたい
ホームセンターや100円ショップで気軽に購入できてDIYにも最適なペンキですが、使い切れずに余ってしまうというのはよくあることです。
液体のまま家庭ごみとして処分したり、安易に排水口に流してしまったりすると発火や環境汚染の危険性があるため、取り扱いは慎重にしなければなりません。
\この記事でわかること/
ペンキの処分方法が分かる
ペンキを捨てる時の注意点が分かる
固まったペンキの捨て方が分かる
塗料メーカーおすすめの処分方法が分かる
記事執筆者 オラフグループ株式会社
代表取締役 田中 浩二
このページでペンキの捨て方を紹介している私は、関東・東海エリアで展開する不用品回収オラフグループの経営者です。不用品回収の経験はサラリーマン時代から合計20年以上で10,000件以上の実績があります。
よくいただくご相談をもとに不用品回収業者の知識と経験からペンキの処分方法を解説いたします。
ペンキを処分する5つの方法
私がオススメするペンキを処分する方法は、無料から有料まで5通り御座います。
「ペンキの処分方法」
- 【油性ペンキ】燃えるゴミで捨てる
- 【水性ペンキ】燃えるゴミで捨てる
- ペンキを凝固剤で固めて処分する
- 塗料専門業者にペンキを回収してもらう
- 不用品回収業者でペンキを処分する
ペンキは液体のままでの処分はできず、捨てる前にひと手間かけなければいけません。液体のままでペンキを捨ててしまうと、ごみ収集中の漏れや発火につながることもあります。
有害物質を含んでいるペンキの廃棄には特別な処理が必要なため、自治体でも可燃ごみや不燃ごみとして受け付けていません。
量に合わせた処分方法を具体的に解説していきます。
【油性ペンキ】燃えるゴミで捨てる
大量でない残渣程度の油性のペンキであればひと手間加えて燃えるゴミで処分が可能です。
液体のままでは回収不可としている自治体でも、ペンキがついている紙や布であれば可燃ごみになるのです。具体的な手順は2通り。
新聞紙やダンボールに塗り広げる
コップ1杯くらいなら新聞紙やダンボールに塗広げていきます。室内で作業するときには養生と換気をして、あと片付けや体調に配慮しましょう。ペンキを塗り広げた新聞紙やダンボールは大きく広げて乾かしておきます。
新聞紙や古布に染み込ませる
ちぎった新聞紙やダンボール、古布を敷き詰めた袋を用意してペンキをゆっくりと流し込みます。破れてしまわないようビニール袋を2〜3重にすると安心です。流し込んだら、乾燥するまで半日以上放置しましょう。
どちらの方法でも、乾燥したらもう一度、水で湿らせてから燃えるゴミに出します。発火の危険性をかぎりなく低くするため、焼却処分されるまでたっぷりの水で湿らせておくことが大切です。
【水性ペンキ】燃えるゴミで捨てる
大量ではない水性ペンキなら紙や布に染み込ませて燃えるごみとして処分しましょう。
液体のままのペンキはどの自治体でも処分できませんが、塗り広げられたり付着して「乾いた状態」であれば燃えるゴミとして捨てる事が可能です。
いくら水性だからといって少量であっても、排水口に流すことはやめておきましょう。水質汚染につながってしまうからです。水性ペンキも量が多い時は塗り広げて乾燥させるか、凝固剤を使用して処分します。
油性ペンキは決して排水口に流して処分してはいけません。排水口で詰まってしまいます。マンションのような集合住宅では、自分の家だけではなく上の階の排水管に影響を与え、逆流することもあります。
「注意点」
- 排水溝に流さない
- 大量の場合はこの方法は辞める
ペンキを凝固剤で固めて処分する
大量のペンキも凝固剤で固めれば燃えるごみで処分できます。
凝固剤はペンキを固めるために開発された粉で、ホームセンターやAmazonから購入できます。量によって凝固剤の金額が変わり、30g〜500g入って500円〜1,500円程度です。
凝固剤の種類は「油性ペンキ用」「水性ペンキ用」「水性・油性兼用」の3種類があります。
用意するもの
- 凝固剤(100mlにつき約10g)
- 手袋
- 新聞紙
- 大きな容器
- ペンキと凝固剤を混ぜる棒
手順
- ペンキを大きな容器に移す
- 凝固剤を入れ、混ぜ合わせる
- ペンキが固まったら新聞紙などに広げ乾燥させる
- 固まったら、燃えるゴミとして処分
凝固剤を入れたペンキは混ぜるにつれて体積が2〜5倍に膨らんでいきます。缶に直接、凝固剤を入れてしまうと、体積が膨らみ溢れてしまう可能性があるので、最低でもペンキの3倍以上の容器へ移し替えましょう。
塗料専門業者にペンキを回収してもらう
大量でも新品未開封のペンキでも、塗料専門業者に回収してもらうことができます。自宅まで回収にきてくれる業者もあり、手間をかけずに確実に処分できる方法です。
費用の目安は一斗缶3,000円前後ですが、出張費がかかる業者もあります。持ち込みのみ対応という塗料専門業者もあるため、問い合わせることから始めましょう。
自分で塗料専門業者を見つけることが難しい場合は、自治体に問い合わせると回収を行っている業者を紹介してもらえます。
複数の業者に問い合わせると安い業者を見つけられます。
注意点
- 費用の目安は一斗缶3,000円前後
- 地域の業者を自分で探す
不用品回収業者でペンキを処分する
不用品回収業者に依頼すればペンキを処分して貰うことが出来ます。
ペンキが大量に残っていてもそのまま回収してもらえるため、凝固剤で固めたり、布に染み込ませたり…といった煩わしい作業をする必要もありません。
回収費用は一斗缶に入ったペンキ1つにつき3000円くらいです。ペンキの回収費用の他に別途、基本料金として2000〜3000円くらい加算されます。処分したいペンキの量には関係なく基本料金がかかるため、少量のペンキだけを処分したい場合は割高になることがあります。
ペンキ以外の不用品も回収してもらえるため、家にある不用品をまとめて回収してもらうとお得です。
事業者から出たペンキも産業廃棄物収集運搬許可を持っている不用品回収業者なら法律に則って処分してくれます。
参照リンク
塗料メーカーが推奨するペンキの処分方法
塗料メーカーは可能な限りペンキを使い切ってから処分することをすすめています。
油性ペンキは蒸発せず、空気中の酸素と反応して乾燥しますが、その際に発熱して発火する危険性があるためです。
塗装した部分の発火はなく廃棄する際に起こりやすい現象であるため、ペンキは使い切ってからの処分が好ましいとされています。
完全に使い切ることが難しい場合は、凝固剤を使用したり新聞紙などに塗り広げて乾燥させたりするなど工夫が必要です。
ペンキ処分でよくある質問
ペンキの処分時によくいただく質問に回答、解説していきます。
「よくある質問」
- 缶の中で固まったペンキの捨て方は?
- 一斗缶の処分方法は?
- ペンキは宅配便で送れるのか
缶の中で固まったペンキの捨て方は?
ペンキは缶と中身は別々で処分するのが基本で、缶の中で固まっている場合も同様です。
缶とペンキは別々に処分するよう指示がある自治体では、スプーンやヘラを使ってできる限り中身をかき出します。固まったペンキは燃えるゴミ、缶は資源ごみや不燃ごみ、金属ゴミで処分しましょう。
固まったペンキは剥離剤を使用して取り出すことも可能ですが、塊を溶かすのに1ヶ月以上かかることもあり短時間で取り出すことができません。
自治体によっては、完全にペンキが固まっている場合のみ中身が入ったまま燃えないごみとして処分できます。
簡単に取り出せない場合は、塗料専門業者か不用品回収業者に依頼した方がスムーズに処分できます。
一斗缶の処分方法は?
一斗缶は基本的には粗大ごみで処分します。粗大ごみの規定サイズである一辺の長さが30p以上のルールに当てはまるからです。ただし、自治体によっては資源ごみに分類されることもあるため確認が必要です。
一斗缶をつぶしてからでないと回収してくれない自治体もあります。トンカチで叩いたり板状になるまで足で踏みつぶしたりと、体力が必要な作業を行わなければなりません。処分したい一斗缶の量が多い場合は、そのぶん体力と時間を消耗します。
ペンキは宅配便で送れるのか
ヤマト運輸、佐川急便では水性・油性ペンキともに配送可能です。
ただし、可燃性物質や引火性液体、高圧ガスが含まれているペンキは飛行機を使った輸送ができません。油性ペンキは引火性液体が含まれるため航空搭載ができないからです。
配送の際は液漏れが起こらないよう厳重に梱包しましょう。液漏れは一緒に運ばれる他の方の荷物を汚してしまうことにもなりかねません。
万が一、液漏れを起こしても被害を最小限に抑えられるよう、蓋はテープで固定し、缶は2、3重にした袋に入れると安心です。
複数のペンキ缶を梱包する場合は、缶同士がぶつかることを防ぐために必ず緩衝材を使用してからダンボールに入れてあげましょう。荷物は50s未満であれば配送可能ですが、ダンボールの底が抜けることのないよう底にダンボールを一枚敷くと底が抜けにくくなります。
ペンキを処分した不用品回収の事例
ペンキの処分など要らない物を不用品回収業者に頼んだらいくらくらいになるの?実際にどんなところまでやってくれるの?と気になる方に向けて、当社での過去事例をご紹介します。
- 興味はあるけど、使ったことはない
- いくらくらいかかるのか知りたい
実際にかかる料金や回収の流れのご参考になれば幸いです。
ペンキと物置の不用品回収
担当者からのコメント
「物置に余っているペンキの回収はできますか?」とお電話でご相談いただきました。数年前にDIYで使ったペンキやハケ、木材が物置に放置されたままになっているとのことです。おおよその量をお伺いして概算見積もりをお伝えし、ご検討いただくことに。翌日、ご依頼のお電話をいただきました。当社の後に3社ほどお電話したら、当社が一番値段と説明がしっくりきたことが決め手となったそうです。ペンキだけの予定だったのですが、「せっかくなら…」と物置も引き取り依頼いただきました。物置と中に入っていたスチールラックもその場でお見積もりして回収作業を進めました。物置の解体も含めて1時間以内で作業完了となりました。
回収物 | ペンキ、スチールラック、物置など |
---|---|
作業時間 | 35分 |
作業人数 | 2名 |
お見積り | ¥16,400 |
買取り | \0 |
お会計 | ¥16,400 |
ペンキの片付けと不用品回収
担当者からのコメント
「実家がゴミ屋敷状態になっているので、なんとかしていただけますか」と土曜日の営業開始直後に相談連絡が入りました。ご両親がなくなってからいつかやらなければと思いつつ、放置していたところご近所から苦情が入ったという状況です。緊急性が高いと判断したので、すぐにお見積もりにお伺いしました。依頼者の娘様がおっしゃったとおり、玄関に入る前から足の踏み場もない状態。とはいえ、2階はきれいな状態でした。「すべて回収プラン」と「外ものから1階部分だけ回収プラン」の2パターンのお見積もりを提示し、予算の関係上まずは外ものから1階部分だけでご依頼いただきました。後日、2トントラック2台とスタッフ3名でお伺いして作業開始。外にはタイヤやペンキ、壁紙、畳など自治体では処分しにくい不用品も含まれていました。予定通り3時間で積み込みが終わりました。
回収量 | タイヤ、ペンキ、畳、鏡、食器類、洋服、スプレー缶、一斗缶、ダンボール、棚、食器棚、ダイニングテーブル、タンス、飾り棚、椅子など |
---|---|
作業時間 | 120分 |
作業人数 | 3名 |
お見積り | ¥39,800 |
買取り | ¥0 |
お会計 | ¥39,800 |
ペンキや家具などの不用品回収
担当者からのコメント
引っ越しでいらなくなる不用品回収のご依頼をいただきました。ご実家から一人暮らしをするので、「自分のものはすべて処分するように」とご家族から迫られたという背景です。説明しにくいものもあるので、訪問見積もりへ。お見積中にお母さまもついでに処分したい不用品がある…と追加依頼いただきました。軽トラックでギリギリ載せられる量だったので、当日多少増えても大丈夫な軽トラプランでご案内。料金や内容にも納得いただき、直近の土曜日に予約を取りました。アトリエにもなっていた部屋から画材道具やペンキ、ハケ等を回収して作業完了となりました。
回収量 | 学習机、画材道具、ペンキ、絵の具、ハケ、筆、本棚、ミシン、衣装ケース |
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作業時間 | 50分 |
作業人数 | 2名 |
お見積り | ¥9,800 |
買取り | ¥0 |
お会計 | ¥9,800 |
ペンキの捨て方と処分方法のまとめ
いかがでしたでしょうか?
ペンキは少量であってもひと手間かかり、捨てにくい不用品の代表格です。とくに大量・未使用だったときには手が止まってしまうもの。しかし、手順通りにすればゴミとして捨てれば無料で捨てることもできます。
処分方法で迷ったときにはお気軽にご相談ください。捨てたいペンキの量や状況に合わせて最適なご提案をいたします。