家具・家財回収の頼み方は?費用と注意点を解説【初心者向け】
最終更新日:2022年09月23日
家具の回収サービスをご検討中の方へ。
●ベッドやソファ、食器棚を処分したいけど、運べない
●家具の回収費用はいくらくらいかかるの?
●不用品回収業者にぼったくられないか心配…
こんなことに興味をお持ちですか?
本記事では下記の内容を実例もまじえて分かりやすく解説します。
この記事を書いているのは遺品整理・特殊清掃会社の経営者です。
不用品回収業界で12年、合計9100名以上のお客様の不安や疑問を一緒に解消してきました。経験と実績にもとづいて「疑問」と「不安」を取り除く情報を提供しています。
不用品回収業者の家具回収サービス
不用品回収業者の家具・家財回収サービスを利用すると「早く」「簡単に」家具を処分できます。
電話をかけたその日のうちに回収や見積もりに来てくれることもあるので、時間がない方にも選ばれています。
1人では難しい大型家具の運び出しやめんどうな処分手続きを不用品回収業者に任せられる点も魅力の一つです。
初めての方へ向けて上記の2点に着目して解説していきたいと思います。
家具回収の流れ
不用品回収業者の家具回収の流れはたったの3ステップで完了します。
「家具回収の3ステップ」
利用したことのない方に向けて、基本的な流れをご紹介します。
お問合せ
電話やメール、LINEから不用品回収業者へ問い合わせることから始まります。
「家具の回収をおねがいします」とシンプルに要望を伝えると、オペレーターや回収スタッフが必要事項を質問してくれるので、順番に応えていきましょう。
「聞かれる内容」
・回収先の住所
・不用品の点数や大きさ
・建物の形状、階数(マンション/戸建て)
・回収(見積もり)希望日
大きさはおおよそで構いません。タンスなら背丈以上や3段引き出しなど目安だけでもスタッフは大きさを想像できます。
お見積もり
不用品が3点程度のときには電話口で料金が確定されることもあります。1部屋丸ごとや回収と同時に片付けもお願いしたいときには、口頭や文面では正確に把握できないため訪問見積もりが必要になります。
不用品の量が多い時であっても、見積もりと回収を同時に行うこともできます。
引っ越しなどで期日が迫っているときに選ばれるプランです。ただし、料金は高くなりやすいです。見積もりと回収作業を同時に行う時には確実に回収できるように、余裕をもってトラックや人員の手配をするからです。
料金に納得がいけばそのまま、回収予約へと進みます。
回収・お支払い
予約した日時にスタッフが訪問し、不用品の回収を始めていきます。搬出経路の確保や設置場所からの運び出し、積み込み作業まですべてスタッフが行うので、お客様は見ているだけで構いません。
作業が完了したら料金を支払い回収が完了します。
支払いは現金のほか、クレジットカード、振込、Paypayから選べる業者が増えています。
家具回収料金の目安
不用品回収業者の家具回収料金は8000円〜が目安です。
家具3点程度であればパック料金よりも安くなるので、単品回収料金が適応されます。単品回収の料金は「回収手数料」と「回収料金」の合計で決まります。
「回収手数料」
人件費やトラック代、作業料金、処分料金、養生費用など最低限の内容が含まれています。
「家具回収の料金(目安)」
家具の解体や2階の窓から吊り作業での搬出が必要なときには、追加料金がかかることもあります。
家具の回収事例
それでもイメージがわかない、不安だ!とゆう方へ向けて、ここからは、当社で実際に行った家具の回収事例をご紹介します。
文章だと分かりずらい方の為に写真での作業事例も公開していますので、以下よりご覧頂き参考にして下さい。
ベッド1点の回収
担当者からのコメント
一人暮らしの女性から「ベッドの回収を早急にお願いしたい」とのご相談を受けました。引っ越しで処分することになったのですが、さいたま市の粗大ごみ収集予約が引っ越しまでに取れずお困りとのことでした。引っ越しが明日に迫っているとのことでしたので、見積もりと同時に回収できるトラックでお伺いいたしました。アパートの1階からの搬出でしたので追加料金も発生することなく回収作業が完了しました。
回収物 | ベッドとマットレス |
---|---|
作業時間 | 15分 |
作業人数 | 1名 |
お見積り | ¥10,000 |
買取り | ¥0 |
お会計 | ¥10,000 |
ご実家の家具回収
担当者からのコメント
ご実家で不要になった「婚礼家具や和箪笥の回収をお願いしたい」とお問い合わせをいただきました。お話を聞いていると、お母さまの生前整理をされている最中で、家具以外に「棚や着物など不用品がたくさん出そう」とのことで訪問見積もりいたしました。訪問見積もりでは作業内容と回収量から2トントラックプランを提案いたしました。背丈以上の家具類の回収では、家屋を傷つけないよう基本的には2名以上で対応させていただきます。作業中に出てきた贈答品や着物はその場で買取査定し、総額から引かせていただきました。
回収量 | 2トントラック |
---|---|
作業時間 | 110分 |
作業人数 | 2名 |
お見積り | ¥49,800 |
買取り | ¥5,200 |
お会計 | ¥44,600 |
家中丸ごとの不用品回収
担当者からのコメント
空き家になっている実家の不用品を丸ごと片づけてほしいとご依頼をいただきました。10年以上空き家になっていたとのことですが、貴重品やゴミ類はあらかじめお引き取りいただいていたため、室内は比較的きれいな印象でした。築50年以上のお宅は1つ1つの家具が大きいですし、階段は狭く、角度が急という特徴があります。お立会いは1日しかできないとのことでしたので、朝一で作業を開始し、日が沈む前に作業を完了いたしました。作業途中で時計や貴金属など買取対象品が想像されていたよりも発見されましたので、減額へとつながりました。
回収量 | 3LDK(戸建て) |
---|---|
作業時間 | 1日間 |
作業人数 | 計7名 |
お見積り | ¥250,000 |
買取り | ¥56,000 |
お会計 | ¥194,000 |
料金を安くする3つのコツ
「手間をかける」「交渉する」の2つを実践するだけで、不用品の回収料金は5〜10%程度安くなります。
「すぐにできるコツ」
1.相見積もりの利用
3社程度から相見積もりを取るだけでも安くなります。
業者の間で価格競争が起こるので、相見積もりを伝えるだけで最初の提示金額から1000円以上安くなることも普通にあります。
適切な回収料金が分かるのはもちろん、スタッフの接客態度や作業内容も比較できるので、同じ料金でもよいサービスを利用できるようになります。
見積もりでは日にちや回収してもらう家具、サービスは同じ条件に揃えましょう。同じ条件の方が比較しやすくなるからです。
2.回収日時をずらす
不用品回収業者の余裕のある日程に合わせることも安くするコツです。
業者のスケジュールに合わせると値引きしてくれる確率が上がります。
不用品回収業者側は1日のスケジュールを無駄なく組みたいと考えています。移動距離を短くして、1日になるべく多くの予約を受けられるようにするとより多くの依頼を受けられるからです。
日にちがずらせないときは「終日いつでも大丈夫です」と提案してみるのもありです。業者にとって動きやすい時間帯に合わせてあげるとスタッフから感謝されるうえに料金も安くなります。
3.シンプルに値引き交渉する
「もう少しお安くなりませんか?」とシンプルにお願いするだけでも値下げしてくれる業者もいます。
端数をなくしてくれたり、〇%下げてくれたりなど業者や依頼内容によって割引率は変わるものの「無理です」と断られることは少ないです。
訪問見積もりでは「今決めるので、お願いします」という言葉も効果的です。数ある業者の中から自社を選んでもらえたといううれしさもあり、限界まで値引きしてくれるでしょう。
よい不用品回収業者の選び方
よい不用品回収業者の特徴を知っていると悪徳業者に関わるリスクを下げて、満足のいくサービスが受けられるようになります。
悪徳業者に注意
前提として不用品回収業者の中には少数ではあるものの、悪徳業者も存在します。
悪徳業者の根絶が難しいのは、業界としてルールや法律に抜け穴があることや室内に訪問して作業を行うサービスのため、依頼者の立場が弱くなってしまうからです。
「被害事例」
不法投棄
高額請求
押し買い
よい業者選び方を知っていれば、悪徳業者から自分を守ることができます。
値段が相場価格
家具の回収料金が相場価格から大きく外れていないことを確認します。相場価格から10000円以上高すぎるときはもちろん、安すぎるときも疑いましょう。
合計金額が相場価格から外れて安いときには、不適切な処分方法をしている、または当日になって追加料金を請求されることも考えられます。
最初から家具回収に必要なサービスが、過不足なく含まれていることがよい業者の特徴です。
スタッフの対応がいい
初期対応をしてくれるオペレーター、回収作業スタッフの接客が丁寧な業者を選びましょう。
お客様への誠意を感じる業者は社員への教育も行き届いています。
最初のお問合せから親身になって相談を聞いてくれるスタッフがいる業者は丁寧な回収作業が期待できますし、万が一、家屋事故が起こったときにも適切な保証が整えられているでしょう。
「よいスタッフの特徴」
・言葉使いがていねい
・スタッフの身だしなみに清潔感がある
・表情がいきいきしている
・質問への回答が論理的
ほしいサービスがある
自分の希望するサービスを提供してくれる業者を選ぶと1つの窓口で完結するので手間と時間を浮かすことができます。
窓口となる担当者や業者を1つにすることで日程調整もしやすくなります。
「サービス一例」
・家具の移動サービス
・家具の解体サービス
・引っ越しサービス
・2階からの吊り作業
・ハウスクリーニングサービス
家具を処分したい理由や経緯を担当スタッフに相談すると、セットで利用するといいサービスを提案してくれます。
3つの家具の捨て方
不用品回収業者を利用する以外にも家具を捨てる方法は3種類あります。
「家具の捨て方」
それぞれの特徴と不用品回収業者との違いをご紹介します。
1.自治体の回収
自治体の粗大ごみ回収で処分する方法で、手間がかかるますが、安く処分できます。
自治体と提携している廃棄物処理業者のトラックが最寄りの集積所まで来てくれるので、悪質な業者に関わる心配もありません。
「こんな方におすすめ」
・安く家具を捨てたい
・自分たちで集積所まで運べる
「不用品回収業者との違い」
・集積所までは自分たちで運ぶ
・日時は自治体によって、決められている
・処分料金が安い
自治体の回収でもっともネックとなるのは「家の外へ運び出す作業」です。
自治体によっては家具の運び出しサービスを提供していますが、「65歳以上の方のみで構成された世帯」など厳しい条件があります。一人暮らしの女性や50代以下の夫婦は利用できないのが現状です。
2.処分場への持ち込み処分
自治体のゴミ処理場へ自分で家具を持ち込み処分する方法もあります。
自分の車に家具を積み込み、指定された処分場へ持ち込んで捨てる方法です。処分料金は戸別収集の半額になったり、無料で処分できる自治体もあります。
料金は安いのですが、処分場の営業時間は平日9:00-17:00と限定されており、祝祭日や年末年始は持ち込みができません。
「こんな方におすすめ」
・安く家具を捨てたい
・自分の車に家具を積み込める
・処分場の営業時間内に持ち込める
「不用品回収業者との違い」
・処分場までは自分たちで運ぶ
・受付時間は平日9:00-17:00と限定されている
3.売って捨てる
リサイクルショップやフリマアプリ、ネットオークションを利用して、売って捨てる選択肢もありますが、売れる家具はブランド家具や未使用家具に限られます。
ニトリやイケア、無印良品の家具はどんなに状態がよくても、買取対象とはならないことが多いです。
「こんな方におすすめ」
・未使用の家具を処分したい
・高級ブランド家具を処分したい
「買取業者と不用品回収業者との違い」
・買取業者は買取りできなかった時は回収されない
家具回収のまとめ
いかがでしたでしょうか?
不用品回収業者の家具回収は自治体で粗大ごみとして捨てるより、費用は掛かってしまいますが、運び出しから処分手続きまで丸投げできるという利点があります。
家具の回収は毎日お問い合わせをいただいているので、不用品回収業者の得意分野です。
「捨てたいのに、時間がない」「家から運び出せない」という方の参考になれば幸いです。相談や訪問見積もりは無料で承りますので、お気軽にご相談ください。