2トントラックで行う粗大ごみ・ゴミ回収の料金と注意点【初心者向け】
最終更新日:2022年08月25日
2トントラックでのゴミ回収をご検討中の方へ。
●家具や家電、こまごまとした不用品をまとめて捨てたい
●2トントラックはどれくらい積めるのか知りたい
●いくらくらい料金がかかるのか知りたい
●不用品回収業者の利用は初めてで不安
と、利用する機会の少ない2トントラックの大きさや料金にイメージがつかず不安な方もいるのではないでしょうか。
ここでは下記の内容をプロ目線から解説いたします。

この記事を書いている私は不用品回収・買取り・遺品整理など行う会社の経営者です。
業界で12年、合計9100名以上のお客様のお悩み解決に努めてきました。経験談と実績にもとづいて「不安」を解消できる情報を提供しています。
2トントラックに積めるゴミの量
2トントラックには1LDK〜2LDKの家具や家電、キッチン用品、洗面用具などこまごました品物もすべて積み込むことができます。
ただし、「2トントラック」という表記であっても荷台の形や種類によって載る荷物の量は約2倍変わってしまいます。
●荷台の形と載る量
●具体的な品目
初めて利用する方でも安心して依頼出来るように、上記の内容についてわかりやすく解説します。
トラックの種類で約2倍違う
同じ2トントラックという種別でも長さと形で積み込める量には2倍以上の差が出ます。
2トントラックの長さによって「ショートトラック」と「ロングトラック」に分けられ、さらに荷台の形によって「箱型」と「平ボディ」に分けられます。
最も多く詰めるのは箱型タイプの2トンロングトラックで、引っ越し業者や不用品回収を専門とする業者が利用しています。2トンショートトラックに比べると全長が1m以上長いのが特徴です。
荷台の形は「平ボディ」と「箱型」2種類の形があり、不用品の回収に向いているのは箱型です。
「荷台の形」
トラックに荷台がついているだけのタイプ。ベニヤ板を立てて壁を作り、積み込める量を増やす業者もいるが、積み込みには技術が必要。不安定なため、走行中に回収物が落下する危険もある。
生協や宅配業者、引っ越し業者が使っている荷台にコンテナのような箱がついているタイプのトラック。屋根もあり、壁が安定しているので天井いっぱいまで積み込める。
2トンショートトラックに積めるゴミの量
2トンショートトラックには1LDK~2DKの家具、家電、生活用品がすべて入るくらいの荷物が積み込めます。
荷物の多い一人暮らしの方やカップルの引っ越しに伴う不用品回収で選ばれるのが2トンショートトラックです。
「2トンショートトラックにのる目安」
シングルベッド、20型テレビ、デスクトップパソコン、冷蔵庫、洗濯機、洋服ダンス、食器棚、布団、電子レンジ、掃除機、ハンガーラック、カラーボックス2個、衣装ケース5つ、ミカン箱20箱
2トンロングトラックに積めるゴミの量
2トンロングトラックには2DK〜2LDKの家具、家電、生活用品がギリギリおさまるくらいの量が載ります。
夫婦だけの世帯や小さな子供が一人いる家族の引っ越しで利用されたり、親の遺品整理で利用されたりするのが2トンロングトラックです。
「2トンロングトラックにのる目安」
ダブルベッド、32型テレビ、テレビ台、デスクトップパソコン、3ドア冷蔵庫、洗濯機、洋服ダンス、食器棚、ハンガーラック、カラーボックス2個、衣装ケース7つ、ミカン箱40個、照明器具、本棚、ダイニングテーブル、椅子4つ
2トントラックゴミ回収の料金
2トントラックのゴミ回収にかかる料金相場は50,000円〜80,000円で、不用品の回収に必要な費用は含まれています。
ただし、作業内容や不用品の種類よっては追加料金が発生するため、スタッフが現地で見積もりをするまで料金の確定は難しいです。
追加料金がかかる状況や料金の決まり方について紹介します。
2トントラックゴミ回収の相場料金
2トントラックでゴミを回収するときの相場価格は50,000円〜80,000円で、基本パックと呼ばれます。
基本パックの中にはゴミの回収から処分までに必要な内容が含まれています。
「基本パックに含まれる費用」
2トントラックの費用
ゴミの分別、運び出し、トラックへの積み込み費用
引き取った不用品の処分費用
スタッフ2名分人件費
運び出しに必要や段ボール代、養生資材費
建物の種別や室内の状況、不用品の内容によって追加料金が発生することもあります。作業についてはスタッフが現地で確認するまで、わからないため訪問見積もり後に確定します。
追加料金の例
作業に時間や手間がかかるとき、特殊な処分方法が必要な不用品があるときには追加料金がかかります。
不用品回収業者では効率的かつ安全に回収作業を進めていくため、作業に時間と手間がかかるときにはスタッフを増員するからです。
たとえば、メゾネットタイプのアパートの2階からの搬出作業は内階段となるためスタッフを増やしたり、養生の範囲を広げて対応します。
「よくある追加料金」
エレベーターなしの3階以上では回数が上がるたびに1000円程度追加
作業終了が22:00を超えるときや8:00前に作業開始するとき
1名増員につき10,000円程度
1台につき8,000円程度
料金の決まり方
2トントラックパックでは基本料金に追加料金が加算された合計を「パック料金」とゆうシステムになっています。
不用品の回収から処分までに必要なスタッフの人件費用や車両代、処分費用など必要経費はすべて含まれているのが基本料金です。
単品回収との大きな違いは2トントラックに積める量に合わせて基本料金が決められている点です。
1点1点に対して回収費用を加算されないため、当日になって段ボールが5箱くらい増えたとしても、小型家電が3点くらい増えたとしても追加料金が発生しません。
「料金の決まり方」
基本料金+追加料金
基本料金+不用品1点ごとの回収料金+追加料金
引っ越しや遺品整理で5点以上の不用品回収を希望するときには、トラックパックでの回収プランの方がお得に利用できるため選ばれています。
ゴミ回収を安くする3つのコツ
トラックでのゴミ回収費用を安くするコツは、自分で時間と手間をかけることです。
引き取り依頼するゴミの量を減らしたり、分別作業がなくなると不用品回収業者側にもメリットがあるため、値引きの幅が大きくなります。
また、相見積もりをすると業者間で価格競争がうまれるので安くなります。
「効果的な値下げの方法」
3つについてそれぞれに深堀していきます。
1.自分でゴミを捨てる
業者に引き取ってもらう不用品の量を減らすと車両費、作業費用、作業時間など不用品回収業者でかかる経費を削減できるので、料金が安くなります。
不用品回収業者の作業時間とゴミの処分費用を減らすことに集中するのが効果的です。
「安くなる効果の高い3つの方法」
引き取ってもらうものを一か所にまとめておくだけでも効果があります。不用品回収業者の時間を短縮できるからです。タンスの衣類を袋に詰めたり、衣装ケースを重ねて玄関付近にまとめるなどできることだけでも構いません。
燃えるゴミや燃えないゴミは自治体のゴミの日に捨てると処分費用を削減できます。特に効果があるのはライターやガスボンベなど発火性危険物を捨てておくことです。
家にある不用品をフリマアプリやネットオークションで売ると引き取ってもらう品物が減る上に、収入を得ることができて一石二鳥です。不用品回収業者でも買取はありますが、自分でフリマアプリやネットオークションを利用したほうが手元に残るお金は多くなります。
2.無料の訪問見積もりを利用
訪問見積もりを利用してから依頼すると、電話だけで契約するときよりも安くなることがあります。
不用品回収業者のスタッフが物量を目で見て、正確な見積もりをするとワンサイズ小さいトラックを提案されることもあるからです。
2トントラックから軽トラックにサイズダウンするだけで、10,000円以上節約できます。
ネットの情報だけを頼りに自己判断で2トントラックを手配してしまうのは危険です。すべて積み込んでもトラックがスカスカだったり、不用品がすべて載り切らず、別の日に業者を手配することになることもあり得ます。
3.相見積もりをする
3社くらいから相見積もりを取ることもゴミ回収料金を安くするコツです。
業者間で価格競争が生まれて、値引きの交渉が通りやすくなるからです。価格だけではなく、費用相場やスタッフの対応、サービスも比較できるというメリットもあります。
不用品回収業者にとって2トントラックでの回収依頼は多少価格を安くしても、受けたい依頼なので、値引き交渉にも応じてくれやすいです。
相見積もりをしていることはスタッフに伝えてあげましょう。最初から他社がいることを想定して値引きをした金額を提示してくれるようになりますし、価格が下げられなかった時でもオプションサービスを無料にしてくれたりすることもあります。
見積もり時・3つの注意点
訪問見積もり時には以下の3つを確認しましょう。
「見積もり時の確認事項」
見積もりを正確にしてもらうと希望通りの回収作業を安心できる業者に依頼できるようになります。
1.回収できないゴミを確認
回収できないものがあるか不用品回収業者に確認しましょう。
回収できる不用品は法的に決められている場合と、業者が許可を持っていないからできない場合との2つに分けられます。
依頼した業者が許可を取得していないときには別の業者を手配してするなど、要望通りに作業が進むように提案してくれます。
「これも引き取ってもらえるかな?」と気になったら、見積もりの段階で確認しておきましょう。
「回収されない可能性が高いもの」
2.資格や許可を確認
不用品の回収に必要な資格や許可を持っていることを訪問見積もり前に確認するとトラブルにも巻き込まれにくくなります。
一般家庭から不用品を引き取るためには「古物商許可」や「一般廃棄物収集運搬許可」が必要です。
引き取りや廃棄処分に必要な許可を持っていないと、回収した不用品を不適切な方法で廃棄処分している可能性があります。
許可や資格を取るためには自治体や警察に届け出を出さなければいけないため、持っていることは信頼の証と言い換えることもできます。
訪問見積もり時に許可証や資格証明書を提示してもらい、写真を残しておくと万が一のトラブルに備えられるようになります。
3.見積書の確認
見積もりが終わったら、正式な見積書を発行してもらいましょう。口約束だけでは「言った、言わない」の水掛け論になってしまい、当日になって追加料金が発生することもあるからです。
時間がない中で不用品の回収を依頼した時には、泣く泣く追加料金を支払う被害者になってしまうことも考えられます。訪問見積もり時に正式な見積書を発行されなかった時には、後日郵送で発送してもらうこともできます。
お互いの認識を統一するためにも見積もり書を発行してもらいましょう。
「見積書のチェックポイント」
(トラックの台数、スタッフの人数、処分費用、買取金額など)
最後に「お見積もりから内容に変更がない限り、追加料金は一切発生しません」という一文もいれてもらいましょう。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
普段、目にする機会が少ない2トントラックにはどれくらい載るかわかりづらいものです。契約する前に訪問見積もりや相談というワンクッションを挟むだけで、適切な料金で希望通りの不用品引き取りプランが利用できるようになります。よい業者、スタッフは依頼者目線になって「最適なプラン」を提案してくれるので、要望を相談してみることが大切です。
この記事がお困りの方の目に留まり、少しでも参考になれば嬉しいです。
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